家計の見直しで真っ先に取り組みたいのが固定費の削減です。

 

毎月決まった額を払う保険料や家賃などが該当します。これらの費目は毎月払いより年払いの方が節約できる場合があります。

 

ただし、やみくもにまとめ払いにすると家計運営に支障がある場合もあります。

 

返戻金は確認を
まとめ払いで割引になることが多いのが、生命保険や損害保険の保険料です。

 

保険会社は保険料を運用して保険金支払いに充てます。事前にまとめ払いした方が運用期間が長くなる分、割引率が高くなることがあります。

 

生命保険料は月払い、半年払い、年払いなどがあります。

 

例えば日本生命保険で30歳男性が30年の定期保険(死亡保障付き)に加入すると、保険料は月払いだと3560円だが、年払いは4万1880円。つまり2%得する計算です。

 

このほか、最初に保険料を一括払いする「一時払い」などがあり、月払いの合計に比べ5%前後安くなる場合があります。

 

ただ、一時払いだと中途解約したときの返戻金が減ることがあるので注意しましょう。

 

火災保険、地震保険は通常年払いですが5年、10年など期間が長いほど、合計の保険料負担は軽くなる場合が多いです。

 

損害保険ジャパン日本興亜では、東京都の戸建ての住民が火災保険3000万円、地震保険1500万円の条件で入ると、1年の保険料の合計が約5万2300円なのに対し、10年は約48万5400円。7%強、負担が軽くなります。

 

自営業者らが加入する国民年金の保険料も前納すれば負担が減ります

 

6カ月、1年、2年の3パターンがあり、期間が長くなるほど割引率が高くなります。

 

また、同じ期間なら現金払いやクレジットカード払いよりも口座振替の方が保険料が安くなることもあります。

 

現金もしくはクレジットカードで2年分を前納すると月払いに比べて1万4420円割引、口座振り替えなら1万5650円割引になります。

 

前納を利用する場合は年金事務所に申し出ましょう。

 

生活サービスでもまとめ払いで得する例は意外とあります。

例えば、インターネット通販アマゾンの「プライム会員」です。配送料無料やショッピングの特典などがあります。

 

会費を年払い(3900円)にすると、月払いに比べて19%安くなります。女性の衣服をスタイリストが提案して貸し出すエアークローゼットでは10カ月分を一括して払うと1カ月払いの合計に比べ10%安くなります。

 

 

旅行積み立ても一括のほうがメリットがあります。1年後に10万円の目標を立てた場合、日本航空では月払い合計に比べ、年払いは1.3%安くて済みます。

 

期間と割引率留意

ただし、まとめ払いが必ずしも得だとは限りません。都市再生機構のUR賃貸住宅は10年一括で家賃を納めると月払いの合計より現時点では0.1%安くなります。

 

10年で利回り0.1%超の運用ができるなら、一括払いより運用のほうが「お得」といえます。

 

ただし、割引率が高いからといって、まとめ払いによって貯蓄が底をつくような事態は避けましょう。