REIT指数が好調な理由


不動産投資信託(REIT)相場が堅調です。

 

REIT全体の値動きを示す東証REIT指数は6月26日、17年3月以来およそ1年3カ月ぶりの水準を回復しました。

 

REIT相場のけん引役は年初から買い越しを続けてきた海外投資家ですが、ここにきて海外勢の資金流入経路に変化がみられます。

 

26日は東証に上場するREITの全銘柄が上昇しました。住宅や物流などの特定のタイプのREITを狙って買うスペシャリストではなく、利回りに着目した海外の年金が買ったとのことです。

 

■ETFでまとめ買い

年初からのREIT市場における最大の買い手は海外勢です。

 

東京証券取引所によると、海外勢は1月から買い越しを続けてきですが、5月に79億円の売り越しに転じました。

 

海外勢の買いは止まったようにみえるますが、ある外国証券のREITアナリストは「ETFを通じて海外勢の資金がREIT市場に流入し続けている」と指摘します。

 

東証に上場する東証REIT指数連動のETFは「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信」など7銘柄あります。

 

この証券会社の推計によると、REIT連動のETFは4月に約550億円の資金流入超を記録しました。

 

少なくとも2010年以降では最大の金額です。5月は約390億円の流入超。6月は20日時点で130億円程度と4、5月の勢いはありませんが資金流入が継続しています。

 

期初にあたる4月は分配金を確保する狙いで地銀の買いも入りましたが、ある地銀の運用担当者は「運用枠のうちある程度を買ったため5月以降、買う金額は減っている」と明かします。

 

REITの主要プレーヤーである地銀の買いが細っているとすると、なおさら海外勢の買いが存在感を増してきます。

 

こうした投資家の需要を反映して、ETFの発行済み口数が急増しています。「上場インデックスファンドJリート」の口数は17年の年末から約4割増えて、現時点で約1億1800万口に達しています。

 

■日銀の買い、公募増資の少なさも寄与

海外勢はなぜREITそのものではなく連動ETFを買うのでしょうか。

 

アナリストによると「日銀による買いの影響で流通する口数が減った銘柄があり、日中の市場ですべての銘柄をまとめて買うのが難しくなっている可能性が高い」と指摘します。

 

さらに「16、17年と多かった公募増資が18年4月以降、減少している」とのことです。

 

こうした需給の追い風が吹くなか、米中の貿易摩擦への警戒感も強いとあって、利回りに妙味があるとみた消極的な投資家の買いが当面のREIT相場を支えそうです。

 




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